にい's Blog

おばさん元SEの徒然日記

『365日のシンプルライフ』ー究極のミニマリスト映画を見て

家に引きこもる日が続いているので、古い映画を見たりしています。
もちろん、Amazon Primeとかで見られるものばっかりですが。

ちょっと毛色の違う映画を見たので感想をまとめておきます。

『365日のシンプルライフ

2014年のフィンランドの映画

監督・脚本・主演はペトリ・ルーッカイネン


ストーリーは、監督・脚本・主演のペトリ(ご本人、実名なんですね)がガールフレンドに振られたことをきっかけに、自分の生活を見直す実験を始める。

そう、映画のために作った物語ではなくて、ご本人が本当にやった実験の記録みたいです。

モノを所有することでは幸せを感じられない、なにが自分に必要なものなのかを見極めるために自分の持ち物すべてを貸倉庫に預けてしまう。
で、
・1日に1個だけ、倉庫から持ってくる
・1年間、続ける
・1年間、何も買わない

ある意味ばかばかしいんだけど、なるほどね、とも思わせる。

本当に持ち物のすべてを貸倉庫にいれてしまうので、映画の始まりでは部屋に本当に何にもなく、その上、主人公ペトリ君、何も着ていないのです。
冬だと思われる街(たぶんヘルシンキ)は雪が積もっていて
1日目のモノを取りに倉庫に行くのですが、裸のまま、倉庫に走っていく。
いや、だれにも会わなくてよかったね、って言いたくなりました。
これは映画用のエピソードなのかもしれないけど、そこまでやるかなって感じ。

で、彼が最初に倉庫から出してきたのは、コート。もちろんコート1枚だけ。
倉庫から戻ってきて、何にもない部屋の床に、コートだけ被って寝るという流行りのミニマリストどころではないシンプルさ。

一回モノがなんにもないところからスタートして、必要なモノだけを持ってくる。
その間に兄弟や友達や新しい彼女、祖母とのかかわりを通して、モノはモノでしかなくて、モノをたくさん持つことで幸せになれるわけじゃないのだと実感していくというお話です。

結局モノに囲まれただけの生活では満たされない感じがするってなんか、わかる気がする。
わかるんだけど、自分自身は、多すぎるものに囲まれていきてるなあと改めて思う。たぶん、ウチにあるものは、その時は欲しいと思って買ったけど使ったことなかったり、今ではほとんど使わなくなってしまったものも多いんじゃないかな。

いままで映画と言えば派手なハリウッド映画ばかり見てきたのですごく地味だけど新鮮な感じ。(新鮮とはいっても今菜となっては古い映画))こういう映画もあるんだな、と。
大げさな感想じゃないけど、ほんとに、なるほどね、と思わせてくれました。

 

http://365simple.net/